2日の東京株式市場は、1日より180円47銭高い、1万0,168円52銭で取引を終えた。2日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦氏の解説です。日本株に対して、強気な見方が広がっているもよう。1日のアメリカのマーケットが4営業日ぶりに急反発となり、東京株式市場も平均株価が直近の高値を更新した。中国では、購買担当者景気指数が好調で、ヨーロッパでは、ソブリン・リスクに関して、ECB(欧州中央銀行)のトリシェ総裁が、強い決意を表明した。そして、アメリカでは「ADP雇用統計」が大幅に改善し、さらに日本では、法人雇用統計で設備投資が14四半期ぶりにプラスとなるなど、相場を取り巻く環境が良くなっている。これを受けて、いまだ出遅れ感のある日本株に、熱い視線が集まっているもよう。売買代金は1兆3,700億円と、物足りなさはあるが、個別値上がり数は全体の8割近くにおよび、全面高の様相を示した。セクター別には、ゴム・窯業、非鉄などの輸出関連と、機械・精密などの設備投資関連。そして証券、その他金融、不動産など、国内の過剰流動性関連がにぎわっている。3日は週末だが、雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強いと考えられる。