民主党代表に再選された後の菅直人首相の記者会見要旨は次のとおり。【代表選の総括】　投票結果にはいろいろな見方がありうると思っているが、私は大変多くの応援を頂いたと前向きにとらえている。政権を担当してまだ３カ月。この３カ月間のなかで新成長戦略はじめ、多くの課題に取り組み、いよいよ本格稼働する段階に来ている。たとえば、新成長戦略実現会議の１回目の会議を先日開いたが、それぞれの課題については特命チームをつくって進めることも含め、これから本格的に動く。その姿を国民にしっかりと見て頂きたい。【小沢一郎前幹事長の処遇・人事】　現時点では全くの白紙だ。１５日にも党代表経験者の主だった方を回り、色々な意見をまずは聞かせて頂いたうえで考えたい。小沢さんには（今回の代表選での）政策的な議論で、見識の深さを改めて感じた。【解散・総選挙】　これから３年間、衆院議員の任期がある。まず衆院の任期というものを念頭に置き、いよいよ本格的に日本経済の立て直しに取り組むという姿勢で臨んでいきたい。自民党政権も３代にわたる首相が短期間で終わった。民主党政権になって、私も首相に就任してまだ３カ月だ。【補正予算・ねじれ国会】　もちろん、どこかの時点で臨時国会が必要になるとは思っている。経済対策についても、まず９２００億円の予備費を使ったものを先日決め、その後も第２ステップとして、補正予算も含めて検討することはすでに申し上げた。日程的な問題や国会の問題は、これからいろいろな態勢を改めて固めるなかで考えたい。野党の皆さんにはあいさつもしていないので、そうしたなかで考えたいと思う。【米軍普天間飛行場の移設問題】　鳩山政権のもとでの日米合意を踏まえ、同時に沖縄の負担軽減に全力を尽くすという姿勢で臨んできた。その基本は変わらない。もちろん、この合意に対して沖縄の皆さんがかなり厳しい見方をされ、名護市議選でもそういう見方が一つの形に表れたことは私も十分認識している。この問題にはしっかりとした形で取り組まなければならないと思っている。この問題については、官邸の中で私がトップ、次に官房長官、官房副長官を含めて取り組む。そこに外務省や防衛省の担当者もきちっと位置づけ、これが官邸の特命チームとなってこの問題に当たると理解して頂いていい。