日本航空が経営破たんしてから、19日でちょうど1年となる。日本航空の稲盛和夫会長は、FNNのインタビューに「会社を再建しますには、考え方を変えるしかないわけなんですね。みんなの意識が変わってくれて、無駄を省くことに一生懸命、努力するように変わってまいりました」と語った。2010年2月、会長に就任した稲盛氏がまず取り組んだのは、社員の意識改革と徹底した無駄の排除だった。不採算路線の廃止などにより、日本航空の2010年4〜11月までの営業利益はおよそ1,460億円で、計画を大きく上回った。しかし、2010年12月に整理解雇された元職員およそ140人が19日、解雇無効を求めて提訴する予定で、労使間の火種は残っている。稲盛会長は「訴えられる方々も苦しまれると思いますが、私自身もJALの経営陣も、大変苦しむことになります。しかし、これはなんとか裁判の中で決着がつくように、最善の努力と誠意を持って接していく以外に、今のところ方法はないと思います」と話した。