亀田史郎氏の暴言問題で、亀田ジムの無期限活動停止が決まり、史郎氏はトレーナーのライセンスを返上した。東日本ボクシング協会の大橋秀行会長は「調査委員会を設置して、亀田ジムのあり方を調査して、それから処分を決めたい」と語った。3月、長男の興毅選手が敗れた世界戦後、トレーナー資格停止中の父・史郎氏が、審判らに対して、「クビとったるど、コラ」などと暴言を吐いたとされる問題で、12日に行われた東日本ボクシング協会の理事会で、亀田ジムの無期限停止が決まった。亀田3兄弟は、ジム所属ではなく、「協会預かり」という形になった。さらに、史郎氏本人がトレーナーのライセンスを返上した。史郎氏は、自らのブログで「多大なるご迷惑をかけましたことに反省し、現在停止中のライセンスを自ら返上することを決めました」とコメントした。史郎氏は12日午後、成田空港に姿を見せた。WBC(世界ボクシング評議会)への謝罪のため、メキシコへ渡った。一方、東京・葛飾区の亀田ジムでは12日、練習する様子もなく、ひっそりと静まりかえっていた。亀田興毅選手(23)は12日午後、報道陣の問いかけに答えることはなかった。かつて、兄弟が所属していた協栄ジムの金平会長によると、すでに所属選手と大毅選手との世界戦が決まっていたという。金平会長は「(WBCから大毅選手と試合の)指令書が届いているので、ますます混迷の度合いを深めてしまったなと」と語った。協会預かり選手との世界戦は前代未聞で、3兄弟の今後が心配だとしている。