プロ野球・北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(22)は10日、フリーバッティングに登場し、ついにプロのバッターと対戦した。沖縄・名護市で行われている日本ハムファイターズのキャンプで、ゴールデンルーキー・斎藤投手の周りには、10日も多くのファンの姿が見られた。練習では、先輩のダルビッシュ 有投手(24)と2人でランニングをしながら、何かを話し込む場面も見られた。10日に行われたフリーバッティングの相手は、2007年のドラフト1位・中田 翔選手(21)だった。この2人は、2006年夏の甲子園大会以来、4年半ぶりの対戦となる。その時は、早稲田実業の斎藤投手が、大阪桐蔭の4番・中田選手を4打数3三振に封じ、試合も11 - 2で圧勝していた。中田選手は2010年11月、「勉強という意味で、また新しい勉強ができると思うし、そういう意味では、早く(斎藤投手)の打席に立ってみたいなと思いますね」と、心境を語っていた。中田選手は、斎藤投手とのプロ初対戦を前に、9日は休日にもかかわらず、およそ1時間のバッティング練習を行った。中田選手は9日、「(オフ返上は)今、やっていることを少しでも忘れないためにやっただけです」と話していた。中田選手がプロの先輩の力を見せつけるのか、斎藤投手がその実力を証明するのか注目される中、中田選手は、いきなり内野ネットに痛烈な当たりを放ち、その後も快音を響かせた。斎藤投手は、中田選手に対して29球を投げ、ホームラン性の当たりを7本打たれた。斎藤投手は、「自分自身は、すごく気持ち良く投げられたなと」、「もちろんパワーはあるなというのは感じていましたけど、アウトコースを流して打つあたり、やっぱりプロだなと感じました」と話した。10日の斎藤投手のピッチングについて、野球解説者の高木 豊さん(52)は、「第一印象は、やっぱり落ち着いているなという。普通だったら力んで、(投球フォームが)バラバラになるところなんですけど、すばらしく落ち着いていた。中田 翔には、打たせていった。残り3球くらいで、ちょっと力を入れてみているんですよね。そうしたら、前に飛ばなかった」と話した。高木さんによると、斎藤投手は「どういう球が通用するか試してみた」と話したという。中田選手に続いては、糸井嘉男選手(29)が打席に立った。高木 豊さんは「(2番目に)糸井が入ってきた。糸井は主力ですよね。その時に試しているんですよ。どのくらい、自分のボールがゴロを打...