28日の東京株式市場は、27日より118円32銭安い、1万0,360円34銭で取引を終えた。28日の取引について、大和証券投資情報部・松下 真一郎氏の解説です。28日の東京株式市場、平均株価は反落した。27日のニューヨーク・ダウは小幅高となった。この日発表の米国経済指標や個別企業の決算がまちまちの内容だったことや、28日の10〜12月期アメリカGDP(国内総生産)速報値の発表を控えて、見送りムードが強まったこともあり、相場は方向感に乏しい展開となった。東京株式市場の平均株価は、小幅安で寄りついた。27日の日本の長期国債の格下げをきっかけに、ここ数カ月間で大きく上昇していたメガバンクなどに利益確定売りが膨らんだほか、市場コンセンサスに届かない利益見通しを発表した企業に対する売りも膨らみ、下落幅は100円を超えて、取引を終えた。業種別では、ゴム製品、機械を除いたセクターが下落。金融関連株のほか、WTI原油先物の下落を受けて、鉱業株などの下落が目立った。