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北海道の富士 増毛富士(暑寒別岳)
増毛富士(暑寒別岳)1492メートル■最北の酒 支える伏流水 その長い尾根は日本海に向かって伸びていた。 北の海に面した留萌支庁増毛町。ニシンの群れをカモメや「ヤン衆」と呼ばれた漁夫が追った。疲れは酒で癒やしたはずだ。大がかりなニシン漁は幕を閉じたが、酒造りは続く。 ▲ ▲ 日本最北の造り酒屋「国稀酒造」には暑寒別岳(1492メートル)の伏流水が欠かせない。製造部長の小川通継さん(60)は「やわらかい水で口当たりが良い」。この水を使ってこだわりの酒を送り出す。「多くの人に山の恵みを味わっていただきたい」と、取締役の本間櫻さんらは約5年前、店先に水くみ場をつくった。遠方からも人が集う。 仕込みをする蔵人は、冬場に手が空く果樹栽培農家が多い。7月上旬、赤いサクランボが一面に実っていた。 リンゴなど約5ヘクタールの果樹園を持つ仙北剛久さん(51)の先祖は秋田県から移り住んだ。「暑寒別に雲がかかると、天気は崩れる」。山は予報の目安だ。 ▲ ▲ 増毛からは2本の登山道が伸びる。その一つ、箸別コースをたどって4時間以上かけて登頂した思い出がある。頂上が近づくと花畑が広がり、青い海が望めた。 今回は頂の向こう側、雨竜沼湿原にも足を伸ばした。空知支庁雨竜町の登山口から1時間半、沢沿いの急坂をこらえると、緑の大地が広がった。標高は約850メートル。東西に数キロ、南北1~2キロに及ぶ。 丸い池塘(ちとう)の水面には雲が映り込み、その先に暑寒別岳が横たわる。豪雪は白い絵模様を残していた。ウグイスの声がユリ科のエゾカンゾウの黄色の花を包んだ。湿原の木道は、やがて山道に戻って暑寒別岳を経て増毛につながる。 同行したのは、ふもとの写真家岡本洋典さん(52)。湿原と暑寒別岳の表情を30余年にわたって写し取ってきた。「広い空、緑、水、花。人を癒やすものが詰まっている。楽園でしょう」とほほ笑んだ。(佐藤英法)
Video Length: 50
Date Found: July 27, 2010
Date Produced: September 08, 2017
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