八百長問題で揺れる日本相撲協会は、6日午前11時50分現在、臨時理事会を開き、春場所を中止する方向で検討を進めている。東京・両国国技館前には多くの報道陣が詰めかけ、日本相撲協会の決断を待っている。午前10時ごろには、臨時理事会に出席する放駒理事長をはじめ、各理事が国技館に到着した。八百長問題で、「春場所の中止」という決断を迫られているだけに、一様に厳しい表情を見せていた。臨時理事会は午前11時から始まり、特別調査委員会の報告を受けたもよう。その特別調査委員会は5日夜、八百長疑惑がある14人の力士らの調査について、中間報告を行った。特別調査委員会の伊藤 滋座長は、「率直に言って、時間切れです。概況を把握するだけで手いっぱいです。最短1〜2カ月はかかると思います」、「(八百長を認めた3人以外の11人は否定している?)否定でしょ」、「(6日の理事会で八百長を認めた3人の処分は?)あり得ない! あり得ない! だって解雇したら、関係なくなっちゃうもんね。そうでしょ?」と話した。また、協会員を対象としたアンケート結果に、八百長への関与を明確に認めたものはなかったとみられる。臨時理事会では、八百長を認めた3人の処分も検討するもようだが、処分の決定には至らないものとみられている。65年ぶりとなる本場所の中止は避けられそうもない状況だが、八百長問題の全容解明と決着には、まだかなりの時間がかかるとみられる。