民主党の前原前外相は11日、沖縄・那覇市で会見し、菅首相が意欲を示す3つの条件が整えば、菅首相は辞任するとの考えを示し、続投に意欲を示す菅首相をけん制した。前原氏は「(菅首相)ご本人も3つの条件、第2次補正と特例公債法と再生可能エネルギー、これがということをおっしゃっているわけでありますし、この条件が整ったあとも、わたしは(首相を)続けられるとは思っていません」と述べた。そのうえで、菅首相退陣後について、「自民・公明両党の意見も聞きながら、最終的にはうまくまとめていく、新たな政権をつくる条件を整えることが大事だ」と指摘した。会見に同席した自民党の中谷元防衛庁長官は、「民主党政権は2年間は解散しない。暫定的に大連立政権で、まず国家のやらなければいけない問題を片づけて、次のステージに進んでいくことが必要だ」と強調した。公明党の佐藤政調副会長は、「(沖縄問題は)前原さん並みに情熱と熱意、また思いを持って取り組もうとされる。そういう方に、まずは次に総理になっていただいて、この問題を進めていくことが非常に大事になってくるのではないか」と語った。また、公明党の佐藤政調副会長が前原氏にエールを送ったが、前原氏は「特にコメントはない」とかわし、菅首相退陣後の代表選挙への立候補について明言を避けた。