東京・立川市の警備会社で5月12日、およそ6億円が奪われた事件で、警視庁は、逮捕状を取っていた男2人のうち、31歳の男を逮捕した。また、もう1人の実行犯役とみられる41歳の男を指名手配した。強盗事件の被害額としては史上最高となる6億円が奪われたこの事件は、発生からおよそ半月で急展開を迎えた。この事件は5月12日未明、立川市柴崎町にある「日月警備保障」に男2人が侵入し、警備員の男性に重傷を負わせ、現金およそ6億400万円が強奪されたもので、警視庁は、強盗傷害などの疑いで逮捕状を取っていた、住所不定で職業不詳・植木秀明容疑者(31)を6月1日未明に逮捕した。また、実行犯役とみられる同じく住所不定で職業不詳・渡辺 豊容疑者(41)を指名手配した。警視庁は、現場近くの防犯カメラ映像などから、植木容疑者らを割り出し、行方を追っていたところ、1日午前0時半すぎ、東京・日野市のアパートで植木容疑者を発見し、逮捕した。警視庁は、渡辺容疑者の行方を追うとともに、2人が犯行時間前後に複数の人間と電話でやり取りしていたことから、ほかにも事件に関与している人物が10数人がいるとみて捜査を進めている。