3月1日の東京株式市場は、2月28日より129円94銭高い、1万0,754円03銭で取引を終えた。1日の取引について、みずほ証券ストラテジスト・堀内隆文氏の解説です。1日の東京株式市場は、平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともに3日続伸した。堅調な海外市場の流れを引き継ぎ、朝方から買い先行の展開となり、先週の調整幅を取り戻しにいく動きが継続した。中東・北アフリカ情勢に関連しては、原油供給に対する過度な懸念は後退しつつあり、一時悪化した市場の各種リスク指標も改善しつつある。市場への資金流入からうかがえる世界景気の回復・拡大期待や、堅調な企業業績見通しと先進国、特に日米の緩和的な金融政策の継続見通しなどが、株式市場の下支えをしているもよう。また、ドル円が82円台で推移した後場は、投資家のセンチメント改善も促されてか、主要株価指数は一段高となり、結局、1週間前の水準を取り戻した。なお東証1部では、7割強の銘柄が上昇し、全33業種が上昇するなど、幅広い業種への物色が見られた。