NTTドコモは、高機能携帯「スマートフォン」の新商品を28日に発売した。スマートフォンの国内市場は、アメリカ・アップルの「iPhone」の独走状態となっているが、国内勢による新商品投入で、秋の陣を迎える。ドコモが28日から発売した「GALAXY S」は、色鮮やかな有機ELディスプレイを搭載し、ハイビジョンの動画も撮影できるのが特徴となっている。スマートフォンの国内市場は、2010年度上期の出荷台数が223万台と、2009年の同じ時期から倍増しているが、ソフトバンクを通じて「iPhone」を提供するアップルが、シェアおよそ6割で、独り勝ち状態となっている。「GALAXY S」は、韓国のサムスン電子が開発し、全世界ですでに500万台が売れている人気機種。ドコモの狙いは、韓国メーカーの自信作の国内投入で、アップル・ソフトバンク陣営の独走状態に待ったをかけることにある。NTTドコモの山田社長は「当然、iPhone 4に競合できる機種だと思っています。ぜひ、iPhone 4と横に並べてみていただいて」と話した。一方、KDDIもおサイフケータイなど、日本従来のサービスにこだわった機種を11月発売し、巻き返しに打って出る。はたして、「iPhone」の独り勝ちを止めることはできるのか、スマートフォンをめぐる攻防は新たな局面を迎えている。