歌手・俳優の武田鉄矢さんが７日、東京都渋谷区の代々木ゼミナール本部校の教壇に立ち、大学入試センター試験を控えた受験生を応援。「海援隊」のメンバーとともに歌でエールを送った。　武田さんは浪人時代、坂本龍馬の勉強を志し、国立一期校の高知大学を受験したが、不合格に。二期校で合格した福岡教育大在学中に海援隊を結成した。武田さんは、「高知大学に行っていたらフォークソングはやっていなかったと思う。これが人生の不思議なところ。皆さんも受験でどっちの目が出るかわからないけれど、与えられた場所の中でたっぷり日差しを浴びて、自分の運命を選んでいってほしい」と集まった約３５０人の受験生に語りかけた。　武田さんの受験勉強法は一日１２時間、徹底した例題の丸暗記。その経験がドラマの長いセリフを覚えるのに役立っているという。「受験というのは考え方の技を学ぶということ。その技は一生使える。腹をくくって、この季節を乗り切って欲しい」とアドバイスした。　武田さんは「坂本龍馬のようにリラックスして」と語り、海援隊の中牟田俊男さんと千葉和臣さんのギター生演奏をバックに「贈る言葉」など２曲を歌い、受験生を勇気づけた。　質問コーナーでは、受験生が「『人』という字について説明してください」と要望。武田さんは「人という字は支えあって生きているんだね」と、人気を博した学園ドラマ「３年Ｂ組金八先生」の名セリフを披露し、喝采を浴びた。　イベントは、即席めんの「マルちゃん赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」を製造する東洋水産株式会社が企画。今年で３回目となる。　武田さんは１９７８年から同商品のＣＭキャラクターを務め、今年で３２年目を迎える。（アサヒ・コム編集部）