一世を風靡（ふうび）した元アイドルグループが、１日だけの再結成のため解散から２５年ぶりに集まった。離婚や子育て、仕事や介護などそれぞれ問題を抱える彼女たちは、アイドル時代の輝きを取り戻せるのか――。そんなストーリーを、本物の元アイドルたちが演じるミュージカル「ヒロイン～女たちよ　タフであれ！～」が３日、東京・銀座博品館劇場で開幕した。　元アイドル役で出演するのは、現在も活躍する榊原郁恵、早見優、松本伊代、石野真子の４人。　開幕に先立ち行われた公開けいこでは、耳なじみの良いポップな曲を、４人それぞれがアイドル時代よりものびのびと歌っていた。平成生まれのスタッフ（ヨウスケ・クロフォード）とのジェネレーションギャップ、芸能界の軽い裏話、「引きこもり」や「メノポーズ」、「結婚、ああメンドクサイ」などのセリフや歌など、虚実ない交ぜの感じが女性受けしそうだ。　ラストではアイドル時代を思い出させるフリフリのドレス姿で登場。ライトを浴び、振り付けも決まっていた。　終了後の会見で榊原は「アイドルに戻った心境は悪くない。大変だけどみんな一緒だと安心。だんだんその気になってきた」。アイドル時代の映像を息子に『キモイ』と言われるという松本は、「家族がこの衣装を見たら『何張り切ってるんだ』って引かれるのは間違いないでしょうね…」と報道陣を笑わせた。　１０日まで。１３日には福岡、その後広島、金沢、大阪でも上演される。（アサヒ・コム編集部）