「FIFA女子ワールドカップ ドイツ 2011」の準決勝で、日本がスウェーデンを3 - 1で破り、決勝進出を決めた。メダル決定の歴史的瞬間に、日本列島が熱狂に包まれた。スウェーデンとの準決勝に臨んだ「なでしこジャパン」は、勝てば悲願のメダル獲得。選手の顔にも、気合いがみなぎっていた。日本では、午前3時すぎにもかかわらず、眠い目をこすりながら、列島中が声援を送った。そして都内では、日本とスウェーデンのサポーターが、肩を並べて観戦した。スウェーデンのサポーターは「(予想は?)3 - 1(でスウェーデンの勝利)です」と話した。試合が動いたのは、前半10分だった。キャプテンの澤 穂希選手(32)の横パスをカットされ、スウェーデンのウクビスト選手に先制点を奪われた。日本にとっては、嫌な流れとなった。しかし、そのわずか9分後。今大会初スタメンの川澄 奈穂美選手(25)が、倒されながらもゴール。日本が1 - 1の同点に追いついた。そして、同点のまま迎えた後半15分、キャプテンの澤選手が、自らのミスを帳消しにする逆転ゴール。日本女子サッカーを長く支えてきたエースが、ピッチ上で喜びを爆発させた。さらに後半19分、川澄選手のこの日2点目となるゴールで、日本が3 - 1とリードを広げた。そして訪れる歓喜の瞬間。日本が3 - 1でスウェーデンを破り、決勝進出。銀メダル以上が確定した。佐々木 則夫監督は「(決勝進出おめでとうございます)どうもありがとうございます。日本のテレビの前のサポーター、ありがとうございました!」、「最高にはね、頂点ですし、今度アメリカということで、本当、待望のね、目標のチームですから、精いっぱい頑張りたいと思います」と語った。2得点の活躍を見せた川澄選手は「(同点ゴールについて)本当に、あや(宮間あや選手)がいいボールを上げてくれるって思ってたんで、ゴール前に走り込むだけでした。(3点目のロングシュートはすばらしかった)ゴールが空いてたんで、思い切って打ちました」と話した。また、澤選手は「もうなんか、よくわからなかったです。なんか今も、夢を見ているような気がしますし、でも、ずっと目標であったメダルだったので、ここまで来たら、頂点目指して頑張りたいですし、しかも決勝というのを、やっぱり、アメリカとできるって、本当に、なんかサッカーの神様が導いてくれたかなっていう気がしますし」と話した。東京・新橋駅前では、号外が配られた。東日本大震...