米海軍横須賀基地（神奈川県横須賀市）を事実上の母港としてきた空母キティホークが０８年５月２８日、１０年間に及んだ任務を終えて出航し、ハワイに向かった。離日する空母キティホークの甲板には「ＳＡＹＯＮＡＲＡ」の人文字が描かれた。同基地には８月、原子力空母ジョージ・ワシントンが配備される予定。　離岸直前の式典で、シーファー駐日大使は「キティホークは米国へ帰るが、アジアの平和と安全への貢献は決して忘れられることはない」と話した。 　キティホークは、ミッドウェー、インディペンデンスに続く３代目として、９８年８月に配備された。同時多発テロが起きた後の０１年秋にアフガニスタン作戦、０３年のイラク戦争に従事した。　ジョージ・ワシントンの配備をめぐって横須賀市では、住民投票条例の制定を求める署名活動が３～４月に進められ、署名数は約４万８千人を超えた。しかし、条例案は市議会で否決された。ジョージ・ワシントンは２２日に洋上で火災を起こし、配備スケジュールに影響する可能性も出ている。