イギリス人英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)殺害事件で、殺人などの罪に問われている市橋達也被告(32)の初公判を4日に控え、リンゼイさんの遺族が3日、日本に到着した。リンゼイさんの父、ウィリアムさんは「これから長い時間がかかるが、娘のために正義を勝ち取ることを心待ちにしている」と話した。3日朝、成田空港に到着したリンゼイさんの両親は、4日に控えている市橋被告の初公判に、被害者参加制度で参加するほか、証人としても出廷する予定。市橋被告は2007年3月、市川市の自宅マンションで、リンゼイさんの首を絞めるなどして殺害したとして、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪に問われていて、公判では、殺意の有無と、強姦致死罪が成立するかが争点となる見通し。一方、市橋被告の大学時代の恩師・本山直樹氏が、4日の公判を前に思いを語った。本山氏は「今は、ほおもしっかりこけてですね、精悍(せいかん)な人相に変わったそうですよ。わたしは、彼には『ありのままを話しなさい』と言いたい」と話した。