民主党は28日午後5時から、菅首相も出席して両院議員総会を開いている。午後5時、民主党両院議員総会の会場に菅首相が現れるも、いつものような拍手はまったく起こらなかった。そして、大勢の民主党議員を前に、菅首相は「(きのう)2次補正予算と公債特例法と再生可能エネルギー法案が成立すれば、一定のめどがついたと考えるということを、明言させていただきました」と述べ、あらためて退陣のめどは、2次補正予算案、特例公債法案、再生可能エネルギー法案の3案件成立が条件だと強調した。さらに、言葉の端々に、「その先」への意欲がかいま見えた。菅首相は「原子力行政のあり方を方向づけるのが、3月11日を経験したわたしたちの責任ではないかと思っております。それを打ち出すところまで、やらせていただきたいという意味で申し上げているわけでありまして。そのことは、誤解がないように、よろしくお願いをいたしたいと思います」と述べた。そして、菅首相は「このエネルギー政策を、どのような方向に持っていくかというのは、たぶん次期国政選挙でも最大の争点、あるいは議論になるのではないかと」と述べ、伝家の宝刀「解散」をちらつかせてまで、法案成立への協力を要請した。そんな菅首相に対し、退陣要求が次々と飛び出した。民主党の階 猛(しな・たけし)議員は「『私の顔が見たくないのなら、早く再生エネルギー法案を通せ』と、このような発言をされました。議院内閣制の根本的な原理、その認識が欠けている。私はまったく、菅総理の発言は納得できません」と述べた。また、民主党の藤田幸久議員は「今後は、菅 直人『前』首相、鳩山元首相として、党内融和に一緒に汗をかいていただきたい」と述べた。民主党の原口一博議員は「退任する総理が、なぜ方向を出されるのか。なぜ、これを最後に話すのか、理解に苦しみます。花道というのは、人がつくるのであって、自分がおつくりになるものではありません」と述べた。そして、民主党の瑞慶覧 長敏(ずけらん・ちょうびん)議員は「お辞めになられる総理に、質問するわけにはまいりません。執行部の皆様方に提案がございます。新しい代表を速やかに選んでいく作業を示していただきたい」と述べた。菅首相は「皆さんからすれば、なぜそこまで頑張るのかという見方もあるかもしれませんが、私のことだけで申し上げているということではなくて。次に安定的に引き継ぐ、そのことも含めて.....