大相撲八百長問題の再発防止委員会は、正式名称を「大相撲新生委員会」と決定し、初めての会合を行った。本場所再開へ、あの手この手で、八百長問題の解決を図る。島村宜伸委員長は「(再発防止委員会は)新生委員会ということで、名称が決まりました」と述べた。大相撲新生委員会の初会合には、「スイーツ親方」と呼ばれる芝田山親方(元横綱・大乃国)の姿もあった。実は芝田山親方は、独自の改革案を持っている。それは、支度部屋を行き来する付け人の下着の色分け。通常、白いものが多いが、例えば東の支度部屋は青、西を白に色分けすれば、不審な付け人は一目瞭然(りょうぜん)となる。「ライオン堂」の久保田 茂代表取締役は、「だいぶ前から、こういうブルーの下着もお作りしています」、「(協会から)ご注文いただければ、何でもやらせていただきたいと思います」と話した。そして、特別調査委員会も、あの手この手。これまで、力士への事情聴取はホテルで行われていたが、堅苦しさもあって成果が上がらない。そこで8日は、国技館の目の前にある、ちゃんこ屋で事情聴取を行った。さすがに、ちゃんこを食べながらというわけではなかった。このほかにも、8日は運営審議会が行われ、夏場所の開催を要望した。運営審議会の安西邦夫会長は「できれば、5月(夏)場所は、実施の方向で、ご検討いただけたらと考えております」と話した。さらに、9日の新生委員会では、監察体制の強化をまとめ、意見として、取組を観客にチェックしてもらい、無気力相撲アンケートを実施したらどうかといったものも出た。新生委員会の村山弘義座長は「(場所中)監察会議というのをやって、故意の無気力相撲と思われるものがなかったのかどうか、意見交換をしてチェックしていくと」と述べた。八百長問題は、実態解明、処分、再発防止策が3点セットで、新生委員会がどんな再発防止策を練り上げるかが、本場所再開の条件となる。