プロ野球・北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(22)と、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手(22)。「新時代の旗手」2人と同じ夏の甲子園を戦った、新井 伸太郎選手(23)の挑戦に密着しました。輝かしく、華々しいプロの世界の一方で、新井選手は、ビールジョッキを抱えながら、野球への夢を追う。新井選手は「みんな、周りは就職したりしていて、自分は今、何もしていなくて。プレッシャーに感じているんですけど...」と話した。新井選手は、企業に就職することなく、プロを目指し野球を続けている。2005年夏の全国高等学校野球選手権大会で選手宣誓をしたのが、当時17歳、山梨・日本航空高校時代の新井選手だった。16万分の1という大役を果たした新井選手は、3回戦の駒大苫小牧戦で、当時2年生だった田中将大投手と対戦、3安打を放つも、試合に敗れてしまった。新井選手は「その時は、自分が打てていたんですけど、今見ていたら、やっぱり全然レベルが違うので、もう1回やってみたいなっていうのはあります」と話した。あの時のライバルは、今や日本球界のエース。片や、アルバイト中心の生活となった新井選手だが、野球への思いは変わらない。新井選手は「少しでも長く、自分の限界まで野球をやりたいなっていうのが、ずっと夢なので。それで、親にも迷惑かけるところもあるんですけど、親も応援してくれているので」と話した。母・美香さんは「働いていくのか、まだ(プロを)目指すのか、そこらへんはわからないですけど。(もうちょっと野球をやっている姿が見たい?)そうですね...」と話した。野球人生に鮮烈に刻み込まれた甲子園の思い出。もう一度、あの輝かしい舞台へ。11月27日、新井選手は、プロへの第一歩、BCリーグのトライアウトに参加した。BCリーグとは、プロ野球を目指す若手の育成などを目的とし、これまで10人のプロ野球選手を輩出した。月給は平均で15万円、それでも受験者は247人いた。新井選手も、華麗なグラブさばきとフィールディングを見せ、そして自慢の足で、がむしゃらに駆け抜けた。いよいよ迎えた、BCリーグのドラフト会議。新井選手は「やべぇな〜、ちょっと。重いな〜、これ。やっべ! やっべぇ〜よ!!」と、緊張した様子だった。野球か、それとも別の道を歩むのか、運命の瞬間。新井選手は「まあでも、やることはやったので。入れるなら、どこでもいいとは思ってます」と話した。荒井選手は、見事、...