24日の東京株式市場は、23日より14円46銭安い、9,435円01銭で取引を終えた。24日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。24日は狭いレンジでの一進一退で、平均株価は上下90円程度と、値動きの少ない展開となった。様子見ムードが漂っているのは、株式市場に限らず債券市場や為替市場も同様。ポルトガルの財政問題やリビア情勢の長期化懸念など、外部環境に不安が残るほか、国内では、続く余震と放射能汚染の問題が上値を抑えている。一方で、アメリカの株式市場に加え、原油相場などが上昇しており、リスク選好の継続が下値を支えた。こうした地合いで、セクター別には鉱業を筆頭に石油、非鉄、商社など市況関連が堅調だった。その反面、電力・ガスを筆頭に、自動車や陸運、金融などが軟調だった。また、個別に値下がり銘柄数が半数に及び、しっかりとした地合いとは言いにくい状況だった。25日は週末だが、マーケットは次第に落ち着きを取り戻しつつある。ニュースに神経質になっているが、ポジション調整の買い戻しは出やすいと考えられる。