17日の東京株式市場は、16日より28円35銭高い、1万0,836円64銭で取引を終えた。17日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。17日の東京株式市場は、高売りのあとは一進一退となった。16日のアメリカのマーケットが堅調だったことに加えて、為替市場も落ち着いた動きを示していることから、東京株式市場は元気なスタートを切った。外国人投資家を中心に日本株を見直す機運が高まっていて、売買代金は、17日も1兆8,000億円まで膨らんだ。しかし、東京株式市場の平均株価が1万0,900円に近づくと、高値警戒とばかりに国内勢から売り物が出て、テクニカル的にも加熱さが否めず、次第に伸び悩む展開になった。こうした地合いで、セクター別には、鉱業を筆頭に、ゴム、海運など広い意味での市況関連がしっかりしていて、また、証券、保険、不動産、陸運、電力など内需系が元気となっている。一方、個別には、値上がり銘柄数は、全体の6割に及んで堅調となっている。しかし、18日は週末で、このところ一本調子で上昇していたため、外部環境次第では、ポジション調整の売り物が出やすい環境と考えられるため、注意が必要となる。