東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島県を除き、地上デジタル放送への完全移行まで6月24日で1カ月となる。「100%デジタル化」に向けラストスパートの時期で、普及への取り組みがさらに加速している。東京・世田谷区の電気店では、2010年の暮れから地デジのアンテナ工事の依頼が絶えず、1日3件のペースで工事を行っているという。客は「明るく鮮明かなという感じがしました。ホッとしています」と話した。菅田電機の菅田政克社長は、「結構、(工事が)詰まっていて、なかなかお客さんの指定の日にできない状態です」と話した。こうしたアンテナ工事は、全国各地で急ピッチで進められているが、仮にアンテナ工事が間に合わない場合でも、BSデジタル放送が受信できれば、半年間は地デジを見られる措置をとっている。また、大手コンビニのローソンでは、店舗でチラシの配布などを行うほか、店内のモニターで地デジ対応の呼びかけを行うという(岩手・宮城・福島除く)。総務省によると、地デジに対応していないのは、全国でおよそ51万世帯(5月末)で、片山総務相は、地デジコールセンターに相談するなど、早めに対応してほしいとしている。地デジコールセンター「0570-07-0101」。