10日午後、緊急理事会で元横綱・朝青龍に特別功労金が支払われることが決まった。しかし、金額については公表されていない。朝青龍の電撃引退から6日。注目されたのは、角界への貢献度などから判断される特別功労金。10日朝、貴乃花親方は「おはようございます。引退を表明しまして、退職金も功労金もと考え方が出てくるのは当然でしょうから」と話した。東京・墨田区にある両国国技館では10日、午後1時から始まる緊急理事会を前に、多くの報道陣が集まっていた。伊藤 滋外部理事は「(特別功労金はどうあるべき?)知らない。わからない」と話した。午後1時、武蔵川理事長や出羽海親方らが集まり、緊急理事会が始まった。これまで大横綱に支払われた特別功労金を見てみると、最高額は貴乃花の1億3,000万円。続いて、元千代の富士の九重親方、そして曙には1億円が支払われている。25回と歴代3位の優勝回数を誇る朝青龍の場合、最大で1億5,000万円程度になると見る専門家もいる。しかし、サッカー無断帰国問題や今回の暴行問題など、たびたび不祥事を起こしたことなどによるマイナス査定もありうるという。10日朝、貴乃花親方は「(特別功労金)必要があるかないかと言えば、通常で一般常識としたら、相撲界に在籍していたわけですから、不祥事とは別に、解雇ではなく、引退になりましたので、ある程度の功績はたたえるべきではないかなとは思います」と話した。相撲ファンは、「1億5,000万円ぐらいなら問題ないと思います。協会として引退を認めたわけですから」、「貢献した部分とマイナス部分と計算して、せいぜい5,000万円というところかな」、「(貴乃花が1億3,000万円ですが)貴乃花の半分ぐらい違う? ゼロになるのは良くない」などと話した。そして午後2時、緊急理事会で元横綱・朝青龍の特別功労金が支払われることが決まった。しかし、金額については公表しないという。午後3時20分ごろ、相撲協会副理事の中村親方は「(功労金の金額の話は出たんですか?)そういう話は、自分は言えないな」と話した。東京相撲記者クラブ会友の大見信昭氏は「(朝青龍の)それなりの功績を認めたということですね。貴乃花が1億3,000万円もらってますけど、貴乃花より大きいと反響が大きいですし、低いと、またそれに対していろんな反響がありますので、そのへん(発表)を控えたのではないですかね」と話した。養老金3,450万円とあわせて支払われるとみられる特別...