大相撲八百長問題で幕内の蒼国来と十両の星風に、新たに解雇処分が下された。蒼国来は「やってないものはやってない」と徹底抗戦の構えで、この問題で初めて法的手段をとる意向を示した。23人もの処分者を出した大相撲の八百長問題。しかし処分者は、これだけにとどまらなかった。特別調査委員会の望月 浩一郎委員は「少なくとも、積み残しがあるのは間違いない。(グレーの力士を)シロになるのか、クロになるのか、決めなくてはいけない」と話していた。日本相撲協会は11日、新たに蒼国来と星風を八百長に関与したと認定した。協会は、両力士に対し引退勧告を突きつけたが、2人は引退届の提出を拒否し、14日の臨時理事会で2人への処分が決まった。相撲協会の二所ノ関広報部長は「(蒼国来と星風は)期限までに引退届を提出しなかったため、解雇処分としました。なお、退職金は支給いたします」と発表した。蒼国来の退職金はおよそ530万円、星風は220万円。しかし蒼国来は、退職金の受け取りを辞退するという。蒼国来は「やっていないのものはやっていないので、それだけ言った。もちろん納得できません」と語った。星風は「やっていないことは絶対やってない。ちゃんとした調査はしていないし、(関係者の)口だけで判断したと思う」と語った。そして午後4時、かねてから法的措置も辞さないとしていた蒼国来が、弁護士同席で会見を開いた。蒼国来は「わたし、日本に来て8年間、相撲をとってきたが、一度もそういう(八百長)相撲をとったことはありません」と語った。蒼国来の弁護士は「解雇処分を受けているので、解雇が無効であることを前提として、法的手続きを取らざるを得ない」と語った。また、星風も会見を行う予定。