幾度にわたり投稿している凶気のボカロオリジナル、今回は鏡音レンである。【バックストーリー】甲の国、王政の下で人々は様々な恩恵を享受し王家や恩恵を与える者たち感謝の意を表した。そして、そんな甲の国の中に少数の民族が住む地区が存在していた。(以後、この民族の住む地区を「小甲区」と表記)。その地区にも同じ様に恩恵は行き渡っていたが、しばらくしてこの小甲区への恩恵は徐々に行き渡らなくなっていく。やがて資源も枯渇していき、生活は困難を窮め始める。一方、その隣の国(以後、隣の国を「乙の国」と表記)、その国でも一部異なるとはいえ甲の国と同様に恩恵に溢れていた。しかし、その乙の国の王家や民たちは甲の国の小甲区民族を目の敵にしていた。更に、乙の国は甲の国の小甲区民族に恩恵が行き渡ることだけは異常なまでに許せなかった。そして、その民族に恩恵を与える者を集団で弾圧する。彼ら乙の国の民は時折船で海を渡り、甲の国の小甲区に上陸しては小甲区の民に対して危害を加えてきた。やがて、資源も枯渇した小甲区の民に外から手を差し伸べる者も居なくなり、一層困窮に喘いだ民たち。抗うこともできない彼らに追い打ちをかけたのは甲の国の王家のスタンスにあった。甲の国の王は自国の繁栄ぶりをアピールし、その裏で小甲区民族の存在を隠匿したのである。甲の国の王家は過ちを絶対にを認めない主義であり、「惹かぬ媚びぬ顧みぬ」というスローガンすら生ぬるいほどであった。恩恵を断たれ、乙の国から迫害され、自国の王家からも見離され、もはや四面楚歌となった小甲区の民たちは潔く滅びと死を受け入れることを決意する。それは、死して魂だけとなり祟りという手段を持って、甲の国の王家や乙の国に対して復讐をするためであった。彼ら小甲区民族は、繁栄のための犠牲(エクスペンダブルピープル)として抹殺されてしまったのだ。彼らの肉体は大地へと還り、その地には砂と横たわる白骨が散乱していた。レンは、その小甲区の民の一人という設定で、最後に同民族として鏡音リンと初音ミクが少しだけ登場する。