4日の東京株式市場は、1日より10円50銭高い、9,718円89銭で取引を終えた。4日の取引について、丸三証券エクイティ部長・小祝寿彦氏の解説です。4日の平均株価は、10円50銭高の9,718円89銭で取引を終えているが、先週末につけた震災後の戻り高値は更新できず、上値の重い展開となっている。また、TOPIX(東証株価指数)は、マイナスの終わりだった。アメリカ市場をはじめとした海外の株高・円安など、東京市場に対する支援要因もあったが、今後の実体経済の動向や、需給面での外国人投資家動向などを見極めたい状況に入ってきている。海外市場の堅調さから、押し目や突っ込み局面は買い場となるとみられるが、基本はマクロよりミクロ、つまり、「森」である全体より、「木」である個別を重視する展開が、ここから続くと考えている。足元は、電力の確保が日本経済の復活につながると言っても過言ではなく、これに寄与できる企業や、そのための技術を持った企業など、個別で物色される展開を想定している。