22日の東京株式市場は、21日より3円56銭安い、9,682円21銭で取引を終えた。22日の取引について、大和証券投資情報部・日野博之氏の解説です。22日の平均株価は、小幅反落となった。21日のアメリカ市場では、ニューヨーク・ダウが3日続伸となったが、東京株式市場は62円反落してスタートした。日米金利差縮小にともない、外国為替市場で円相場が1ドル = 81円台後半まで上昇したことを嫌気した格好となった。その後は、上値が重い展開で推移した。来週は、国内企業の決算発表やFOMC(連邦公開市場委員会)など、重要イベントが相次ぐことから、買い控えムードが広がったもよう。しかし、アメリカ主力企業の決算が好調で、アメリカ株式市場が堅調であることから、大きく売り込む動きは見られなかった。後場に入り、自動車向けマイコン大手の「ルネサスエレクトロニクス」が、「震災で停止していた工場の再開を前倒しする」と発表すると、サプライチェーン復旧期待から自動車株が買われ、平均株価は、一時プラス圏まで浮上した。大引け間際には値を消し、再びマイナス圏に入ったが、21日とほぼ変わらずの3円56銭で引けた。