大相撲名古屋場所の開催が2日、正式に決まった。半年ぶりの本場所通常開催となる。愛知・名古屋市も、本場所再開を大歓迎している。日本相撲協会の放駒理事長は「本日(2日)、理事会において名古屋場所の開催を正式に決定いたしました」、「相撲協会員一同は、決意を新たに再出発をいたす覚悟でございます」と述べた。開催地の名古屋も、本場所再開を大歓迎している。河村 たかし名古屋市長は「相撲ファンも多いので、名古屋のみなさんに喜んでいただいて。スターが出てくるような相撲になってもらうとありがたい。昔みたいにね」と述べた。チケットを扱う相撲案内所では、6日の前売り開始が決まり、ようやくホッと一安心の様子だった。名古屋市の相撲案内所「わか竹」の山内一成さんは「みなさん、しびれを切らして待っているという感じの方も多いと思いますよ。東京の方も、だいぶ電話が入っています」と話した。そして、岐阜市の「吉田旗店」では、新十両ののぼりの製作が急ピッチで進められている。技量審査場所では飾られなかった相撲のぼりが、今場所は鮮やかに会場を彩る。吉田旗店の吉田聖生社長は「みんなが心うきうきなるように、華やかに飾っていただけたらうれしいなと思います」と語った。さらに、力士のまげを結う相撲ぐしを国内で唯一作る職人、名古屋市の櫛留商店の森 信吾さんは「陰ながら伝統の大相撲を支えているという責任があるものですから、(本場所開催は)非常にうれしく思っている」と話した。そして、幼稚園児も待っていた。愛知・一宮市の金剛幼稚園は、園内に土俵があり、場所中は佐渡ケ嶽部屋のけいこ場として使用される。園児たちは「(お相撲さんに来てもらいたい人?)はーい! (楽しみにしてますか?)はーい!」と答えていた。名古屋場所は、7月10日に初日を迎える。横綱・白鵬は「華やかさをもう1回取り戻して、普段通り(の場所)に戻ってほしい」と語った。