6月11日で震災から3カ月。宮城・石巻市では、依然としてがれきの処理が進んでいない。そして、流された水産加工物によって、感染症など新たな問題も懸念されてきている。震災発生当初、町を覆っていたがれきは、徐々に撤去され始めていて、集積場に集められている。そこから、どのように最終的に処理されるかというのが今後の課題の1つとなっている。その残された、がれきによって、たくさんの粉じんが飛び交い、住民は目やのどの痛みを訴えている。ヘドロを含んだがれきからは、ハエやカなどが発生するなど、衛生面の悪化が進んでいる。そして、この問題をさらに深刻化させているのが、近くの漁港にある腐った魚から出る悪臭。石巻漁港では、津波で冷蔵庫の電源が止まり、サバやサンマなどの水産加工品が腐り、悪臭を放つようになった。その臭いは、市街地まで広がっている。水産業者は、およそ5トンの魚を倉庫から運び出し、処理する作業に追われている。この作業は、18日に終了する予定で、漁港の再開に向けた必死の取り組みが続いている。