日本相撲協会は8日、臨時理事会を開き、先日の調査委員会の勧告に基づき処分を決定した。放駒理事長は「松ケ根、2階級降格」と発表した。大阪の宿舎の土地をめぐり、暴力団関係者とされる人物とのつながりを指摘された松ケ根親方が、2階級降格で平年寄りへ。さらに、元大関・琴光喜の師匠・佐渡ケ嶽親方も、2階級降格となった。佐渡ケ嶽親方は「今回の処分を真摯(しんし)に受け止め、また頑張っていきます」と話した。名古屋場所後、新たに野球賭博への関与が発覚した十両の松谷と三段目の若力堂は、共に2場所出場停止となった。野球賭博の仲介役として深く関与したとされる、三段目の古市と、床山の床池の解雇も決まった。放駒理事長は「わたしが一番思うのは、おのおのの自覚、これがやっぱり、一番足りなかったなと」と話した。村山副理事長は「名古屋場所以来の、一連の懸案・問題については、一応のけじめがついたんだろうと」と話した。しかし、本当にこれで幕引きとなるのか。芝田山親方が、弟子の元十両・大勇武を殴ったとして、警視庁が傷害の疑いで書類送検する方針だという。芝田山親方は、「指導の一環。けがをさせたつもりはない」と話している。