神奈川・大磯町で「アジリティ日本一決定競技会」が開催され、300匹の犬が集合しました。勢いよく駆け出す犬。これは4日、神奈川・大磯町の星槎大学で開催された「アジリティ日本一決定競技会」の様子。アジリティとは、飼い主の指示に従い、コース上に置かれた障害物を決められた順番通りにクリアしていく競技で、いわば犬の障害物競走。この大会は、アメリカ・ケンタッキー州で行われる世界大会の予選でもあり、参加する300匹の犬の多くは、地方予選を勝ち抜いた精鋭たち。世界大会への切符を手に入れようと、飼い主もヒートアップして、思わず転んでしまう場面もあった。障害物をクリアする順番を間違えて、失格になる犬も続出。さらには、逆方向に走ってしまう犬もいた。そんな波乱含みの今回の大会だが、中でも大本命なのが、ボーダーコリーのジャズ君と飼い主の上村康子さんのコンビ。北海道で行われた予選を1位で通過し、2010年の世界大会では、16位入賞という経歴を持つ。上村さんは「今できてることが、自然に出せればいいなって」と話した。波乱に満ちた会場を目の前に、落ち着かない様子のジャズ君。そして、順調にスタートを切ったジャズ君だったが、障害物をクリアする順番を間違えて失格になってしまった。それでもジャズ君は、頑張って最後まで走り続けた。上村さんは「うまくコンビネーションが合わなかった」と話した。地方予選1位通過ということで、5日の決勝には出場できるというジャズ君。5日に向けて仕切り直す。