茨城・ひたちなか市で、好意を抱く20歳女性の車を追跡し、衝突などを繰り返した39歳の男が、殺人未遂の疑いで逮捕された。22日午前1時30分ごろ、39歳の男が車を運転し、好意を寄せていた20歳の女性の車を追跡した。男の車は、5kmにわたって幅寄せや追突を繰り返した末、横転した。女性の車は、畑に突っ込んだ。近所の人は「(音を聞いて)てっきり雷かと思った」と語った。衝突の音を聞いて外に出たという女性は「車の隣に男の人がいて、『大丈夫ですか?』と声をかけたら、『大丈夫です、警察を今呼んだので大丈夫ですから』と言われた」と語った。男が何度も「大丈夫」と繰り返したことから、女性は普通の交通事故だと思い、いったん家に戻ったものの、気になって再び外に出てみたという。目撃者の女性は「(男の人が)『大丈夫です、もう来ますから、警察を呼んだから』と。そうしたら、その隙に女の子がドアを開けて、『助けてください! 殺される!』と言った。『殺されちゃうんです、殺されちゃうんです』と」と語った。「殺されちゃうんです」という切羽詰まった声を聞き、集まっていた近所の人が110番通報した。すると男は、現場から突然姿を消したという。その後、水戸市内で身柄を確保され、殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、神奈川・横浜市のとび職・丹野伸一容疑者(39)。丹野容疑者は、水戸市内の飲食店で働いている女性に一方的に好意を抱き、交際を迫ったものの、相手にされなかったという。被害者の女性は、水戸市の飲食店で働いていた。丹野容疑者は、仕事を終えた女性が車で帰宅するその後を追跡したという。そして、女性が後をつけてくる不審な車に気づくと、丹野容疑者は、自分が運転する車を女性の車に横からぶつけたり、追突したりした。やがて丹野容疑者の車は、女性の車に追突し、横転。すると、丹野容疑者は車からはい出し、畑の中に停止している女性の車に向かい、窓をたたいて、大声で何かを叫んでいたという。女性に、けがはなかったが、車の窓には丹野容疑者の手の跡がはっきり残っていたという。目撃者は「残された(女性の)車の窓のところに、手の跡が血でペタッとついていた。(女性は)お店の人が来て、ほっとして、すごく泣き崩れていました」と語った。一方的に好意を抱いた揚げ句、信じがたい犯行に及んだ丹野容疑者は、警察の調べに対して、「殺すつもりはなかった」と殺意は否定しているが、犯行そのものは認めて...