菅首相が2011年夏ごろまでに退陣するとの見方が広がる中、5日朝のフジテレビ「新報道2001」で、自民党の石原幹事長が6月中の退陣を求めたのに対し、民主党の岡田幹事長は、「首相が決めること」と明言を避ける一方、退陣時期の議論は「国益を損なう」と反発した。自民党の石原幹事長は「(菅首相は)1度、もう辞めるということを言った以上は、早く辞めないと。やっぱり、常識的に考えれば月内ですよね。(6月中?)はい」と述べた。民主党の岡田幹事長は「総理が本来辞めるべき時期が来てもね、辞めないということがあれば、これは辞めていただくということを申し上げるのは、幹事長の責任だと思いますが、基本的には、それは総理がお決めになることだ」と述べた。岡田幹事長は、退陣時期のめどについては言及せず、「何月なのかばかり議論されていて、国益が損なわれ残念だ」と述べた。また石原幹事長は、「早く菅首相が辞めることが新しい枠組みをつくる最短コース」と述べ、菅首相退陣後の大連立や閣外協力に前向きな姿勢を示し、岡田幹事長は、「大連立までいった方がいい。期限つきで大連立をやったうえで、総選挙をやって、次の政権与党を決めればいい」と述べた。