世界最大規模のコンピューターゲーム見本市「E3」が、アメリカ・ロサンゼルスで7日に開幕した。ロサンゼルスで7日、開幕した「E3」で、任天堂はこれまで8,600万台以上を販売したWiiの後継機として、「Wii U」を発表し、関係者の注目を集めた。任天堂の岩田 聡社長は、「エンターテインメントの新しい形です」と話した。コンピューターゲーム御三家の1つ、任天堂の新しいコントローラーは、コントローラーの域を超えて、テレビ画面と手元の画面をリンクさせることができるほか、単体のゲーム機としても使うことができる。一方、ハッカー被害による情報流出が続くソニーは、会見で謝罪をしたうえで、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の次世代機として、「プレイステーション ヴィータ」を発表した。ヴィータの特徴は、裏面にもあるタッチパネルで、「押し出す」、「引っ張る」など立体的な感覚を加えている。対抗するマイクロソフトは、2010年11月に発売を開始した「体がコントローラー」となる「Kinect(キネクト)」を使ったソフトの拡充を前面に押し出した。日本マイクロソフトの泉水 敬執行役常務は、「新しい機能や新しいサービスというものが、どんどん提供できていくと思います。次世代を待たずして、ユーザーの皆さんは、常に新鮮な体験を期待していただけると思います」と話した。E3は9日まで続き、年末のクリスマス商戦に向け、各社とも消費者の心をつかもうと勝負をかけている。