4日の東京株式市場は、3日より107円64銭高い、1万0,693円66銭で取引を終えた。4日の取引について、大和証券投資情報部・眞壁尭彦氏の解説です。4日の東京株式市場で、平均株価は大幅続伸した。3日のアメリカ株式市場では、ニューヨーク・ダウが、191ドル高と続伸した。2月のISM非製造業景況感指数や、新規失業保険申請件数が相次いで改善したことが伝えられ、アメリカ景気の回復期待が高まった。また外国為替市場では、ECB(欧州中央銀行)総裁が、4月に利上げをする可能性を示唆したことを受けて、ユーロが急騰した。アメリカ市場の株高に加え、円が対ユーロで下落したことも好感され、東京市場の平均株価は、ハイテクや自動車など輸出関連株主導で大幅に続伸して取引を開始した。ただ、日本時間4日夜には、アメリカの2月雇用統計の発表を控えていることもあり、買い一巡後は手控えムードが広がった。後場に入ると、平均株価はやや水準を下げ、1万0,700円近辺でのもみ合いで推移した。業種別では、全33業種が上昇する全面高の展開となった。