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岩手・宮古市の菱屋酒造店で大津波を耐え抜いた奇跡の酒「千両男山」が6月中に出荷へ
岩手・宮古市の菱屋酒造店で大津波を耐え抜いた奇跡の酒「千両男山」が6月中に出荷へ
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岩手・宮古市の菱屋酒造店で大津波を耐え抜いた奇跡の酒「千両男山」が6月中に出荷へ
押し寄せる大津波を耐え抜いた奇跡の酒、被災地の岩手・宮古市が誇る銘酒に復活の光が見えてきた。がれきに埋もれたいくつものタンクは、ふたが壊れ、中に泥やごみが入ったものばかりだが、奇跡的に封がされたままのものがあった。菱屋酒造店の斉藤鉄郎専務は、「これで売る酒ができたって、うれしかったですね」と話した。辻村勝俊杜氏(とうじ)は、「特別な特別な味がすると思いますよ」と語った。タンクに入っているのは日本酒で、津波の被害を受けた岩手・宮古市の酒蔵から、奇跡的に無傷で発見された。震災直後の3月21日、菱屋酒造店を取材した映像を見ると、津波によってシャッターは壊れ、蔵の中までがれきが押し寄せている様子が見て取れる160年続く伝統ある酒蔵は、一瞬にして破壊された。辺りには散乱した日本酒、そして流された貯蔵タンクが転がっていた。斉藤鉄郎専務は、「ここに壁があったんです。このタンクは(津波で)浮いちゃって、倒れたんです」と話した。酒蔵の2階まで押し寄せた津波は、22基のタンクを破壊し、貯蔵していた酒はすべて流されたとみられていた。しかし、震災からおよそ3カ月たった6月5日、蔵の片づけをしている最中に、1つだけ封がされたままのタンクが見つかった。そして9日、商品化へ向けてタンクローリーに日本酒が移された。見つかった量は、一升瓶6,000本分だった。本来であれば、4月ごろに「火入れ」といわれる殺菌処理をしなければ、臭くなってしまうが、2011年は気温が低い日が続いたため、品質に変化はなかった。斉藤鉄郎専務は「地元に喜ばれるし、ほかの県の小売店にも出すことができます」と話した。辻村勝俊杜氏は「いい香りですね。もう全滅だと思っていた」と語った。震災発生時、地域の人々に提供され、「命の水」と呼ばれたわき水で仕込んだ辛口の純米酒「千両男山」。辻村勝俊杜氏は「(再建に光が?)そういうことになりますね。何が何でも(酒を)造りますから」と話した。この奇跡の酒は、岩泉町の蔵の協力で火入れと瓶詰め作業が行われ、6月中には出荷されるという。
Channel: FNN News
Category: News
Video Length: 0
Date Found: June 09, 2011
Date Produced:
View Count: 0
 
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