初土俵から11年、暴行騒動での幕切れとなった。横綱・朝青龍は4日午後、理事会の緊急招集に続いて、「けじめ」の引退会見を行った。会見で朝青龍は「いろいろなことで迷惑をかけた」と語った。本日をもって、皆さまに大変ご迷惑をかけ、日本相撲協会にも、大変ご迷惑をかけ、報道にも大変騒がせ、そういう意味で、わたしは、責任をもって本日引退をしました。(今の心境は?)何も考えておりません。大勢の方々を騒がし、相撲に対する思いが深いし、そういう意味では責任を感じて、ここに座っている。師匠とは、話し合いのうえで、引退ということを考え始めた。(どういう話し合い?)あるのかどうなのか、殴ったのか殴ってないのかということに対する思いが深いし、横綱という責任を感じ、皆さま方に大変ご迷惑をかけたことに対する、自分にとってのけじめだと思います。どうなるんだろうと思っていましたが、実はメディアで流れたことと、実際起こしたことは、かなり大きな差があったので、最後まで様子を見ようと気持ちの中で待っていたし、最後はやっぱり、けじめつけるのは僕しかいないので、そういう意味で、きょう引退を考えて、その前に皆さま方たちの前に、自信をもって責任感じて伝えた。(辞めると決断した時の気持ちは?)いつかこういう時も来るんだろうということもありましたし、まさかこういうことにのみこまれるということも、あまり頭になかったし、これは自分にとってはけじめなので、以上のことを言いません。(気持ちとしては吹っ切れている?)そうですね、ちょっと休みたいなというところがあります。(25回も優勝して、まだこれから体力的にも精神的にも自信があると思うが、こういう形で土俵を去る今の心境は?)そういう、自分にとっての運命じゃないかなと思います。(これまでを振り返る余裕はない?)いろいろなことで皆さまに大変迷惑をかけ、本当に何もない、言葉も違う、モンゴルの大草原の少年を、ここまで横綱への支援を、支えてくれた方々に感謝しています。(横綱の品格をいつも問われているが?)皆さま方が品格、品格と言うが、正直な気持ちは、土俵に上がれば鬼にもなる気持ちでやるし、やっぱりここで、精いっぱいやらなくちゃいけない気持ちも多少あったと思う。今までにない人なので、皆さま方に大変迷惑をかけた。(ちゃんとした横綱になりたいという気持ちを持ちながら努力してきた?)周りから見れば、25回も優勝したし...