外務・防衛担当の閣僚による2+2(日米安全保障協議委員会)が21日、アメリカのワシントンで開かれ、アメリカ軍普天間基地の代替施設を、滑走路2本のV字型とすることで合意した。ゲーツ国防長官は、普天間基地移設問題の具体的な進展を求めたが、沖縄の理解を得られる見通しは立たず、先行きは不透明な状況となっている。北沢防衛相は「移設に向けた重要な進展だと考えている」と述べた。ゲーツ国防長官は「1年間で具体的な進展を遂げることの重要性を強調した」と述べた。2+2では、普天間基地の代替施設の滑走路を2本のV字型としたほか、移設期限の2014年は断念し、「できる限り早い時期に完了させる」方針を確認した。一方、新たな日米共通戦略目標では、中国に国際的な行動規範の順守を促し、クリントン国務長官は、「軍事面の透明性の欠如を懸念している」と強調した。民主党政権下で初めて開かれた2+2だったが、大臣の個別の会談は行われなかった。政局の混乱が影響を与えたものとみられている。