菅首相は10日の参議院予算委員会で、自らの退陣時期に関連し、8月中旬以降までの続投に意欲を示すとともに、与野党連携に道筋をつけるまで、責任を果たしたいと強調した。自民・林政調会長代理が「この事態を一刻も早く打開をするためには、総理の早い決断というのが待たれるところでございますが」とただすと、菅首相は「仮設住宅は、私は『お盆のころまでには、入りたい方が全部入れるようにする』ということを申し上げましたが、入ったときに生活がちゃんとできるかという問題、あるいは、かつてあった孤立死の問題。こういった問題もあって、そういうことをきちんと引き継いでいかなきゃいけないんです」と述べた。自民党の林政調会長代理の質問に対し、菅首相は、仮設住宅の入居完了の目標としているお盆以降のことまで言及し、8月中旬以降までの続投への意欲を示した。また、たちあがれ日本・片山 虎之助氏が「このままいくと国会が止まる」と潔く辞任するよう迫ったのに対し、菅首相は「潔いことは嫌いではないが、最後の最後まで自分の責任を全うするのが政治家の責任だ」と応じた。一方、委員会では、民主党内の「ポスト菅」レースで、名前が浮上している野田財務相や鹿野農水相に、自民党の丸川珠代氏が直接、代表選への意気込みをただす場面もあった。自民・丸川議員は「野田財務大臣、けさ(10日朝)の新聞には、あなたが総理大臣後継者のNo.1の候補だというふうに出ていましたが、感想はいかがですか?」と質問した。これに対し、野田財務相は「私は菅内閣の一員ですので、日々、全力投球で職責を果たしていくのみであります」と答えた。一方、丸川議員が「鹿野さんには、またの機会に聞きたいと思います。鹿野さんも、じゃあ一言、おっしゃいますか?」などと話すと、鹿野農水相は「被災を受けた多くの農業者、漁業者、そういう方々のために、全力を挙げて取り組む。このことが私に与えられた任務だと思っています」と述べた。また、民主党執行部を中心に後継の有力候補となっている野田財務相について菅首相は、「党内には大変有為な人材がたくさんおり、有為な方の1人だ」との認識を示した。さらに、民主党と自民党などとの大連立構想について、たちあがれ日本・片山氏から質問を受けた菅首相は、与野党連携に道筋をつけるまでの続投への意欲をにじませた。菅首相は「どういう形で、震災に対して、原発事故に対して、国会が一体...