24日に任期満了を迎えるNHKの福地茂雄会長の後任に、JR東海副会長の松本正之氏(66)が決まった。2代続けて、外部からの登用となる。NHK新会長に決まった、松本正之JR東海副会長は「NHKの会長というお話を伺いまして、身の引き締まる思いということであります。自分なりに把握して、役割を果たしていきたいと」と述べた。松本氏は、1967年に当時の国鉄に入社し、2004年にJR東海社長、2010年4月から副会長を務めている。就任は25日付、任期は3年で、アサヒビール出身の福地現会長に続き、2代続けて外部からの登用となる。人選を行ってきた経営委員会の12人の委員全員の賛成で決まったということで、選出の理由については、「国鉄改革の実績を持ち、NHKのような大組織を率いるリーダーシップがある」などとしている。これで、迷走を重ねた会長人事はようやく決着することになるが、経営委員会の小丸成洋委員長は、混乱を招いたことに関して陳謝したものの、自身の進退については明言を避けた。