元横綱・朝青龍に支払われる特別功労金が1億2,000万円であることがわかった。朝青龍は、11日朝もハワイの休日を楽しむためホテルを出発した。こうした中、非公開とされた朝青龍に対する特別功労金が1億2,000万円であることが明らかになった。10日の緊急理事会では「貴乃花を超えるわけにはいかないだろう」といった声があったという。歴代最高を支給されている貴乃花親方の1億3,000万円を超える史上最高額は許さないという意見が相次いだという。25回の優勝回数などを考慮して、千代の富士や曙の1億円より上の1億2,000万円に落ち着いたとみられる。この金額に、相撲をこよなく愛するデーモン閣下は「払うべきだと思います。それだけ功労してきたわけですから。心情的に不祥事を起こして、解雇当然で引退させられた横綱に、そんなに払うのはどうなんだと、みんなが言い出すのは、気持ちのうえでは理解できる。例え、お情けであっても、解雇ではなく、引退の形だったわけなのだから」と語った。11日午後、貴乃花親方は「金額は公表していないはずですから、協会は発表していないと思います。功労金に関しては、わたしの口からは一切お話ができない。(貢献度が高く評価された?)元横綱ですから、評価されるべきものはあると思います」と語った。相撲協会外部委員のやくみつる氏は「現状では満額回答に近いものだと思います。警察がまだ事情聴取をやめていない段階で、特別功労金を出すと決定したのは、ちょっと順序が違うだろうと」と語った。朝青龍には、まず退職金として、養老金と加算金で3,605万円。そして、特別功労金が1億2,000万円、さらに引退相撲の収入が1億円とも言われていて、総額およそ2億5,000万円を手にするとみられている。やく氏は「朝青龍の残したものが、(25回の)優勝回数は残ったんですが、横綱として、取るべき態度を示したわけでもなんでもなくて、結果的にパーッと暴れてどこか行っちゃったなという印象。むしろ、記録から消し去りたいくらいの存在ではないかと思う」と語った。