体操の世界チャンピオン・内村航平選手(22)と田中理恵選手(23)が、2011年秋の世界選手権のビジュアル撮影に臨み、世界の技を披露した。世界チャンピオンに用意された舞台は、真っ白なスタジオ。内村選手は東京・港区の「湾岸スタジオ」で、2011年の秋に東京で開催される世界選手権のビジュアル撮影に臨んだ。内村選手は、「見せることは、結果を出すことよりも、僕はそれを重視してやっているので」と話した。寡黙な技の求道者の内村選手だが、ひとたび鉄棒に飛びつけば、冗舌なまでに離れ技が繰り出される。内村選手は「コバチ」、「コールマン」と、極限の技を鮮やかに披露し、「ムーンサルト」を完ぺきな着地で決めて撮影は終了した。内村選手は「(テレビカメラは好きですか?)あまり得意ではないです」と答えた。そして、真っ白なレオタードで登場したのは、「エレガントクイーン」田中選手。天から美と技という二物を授かった田中選手は、モニターに映し出された自分の演技を見て、「え〜、汚い〜。自分で思っているのと全然違う」と話した。世界がため息をついたエレガントなたたずまいは、まさに日本体操界の宝物といった姿だった。