映画「ソーシャル・ネットワーク」のモデルとなった、マーク・ザッカーバーグ氏。そのザッカーバーグ氏が弱冠19歳にして立ち上げ、世界におよそ6億人のユーザーを持つソーシャルネットワークサービス「フェイスブック」の可能性に、注目が集まっています。フェイスブックの国内の会員数はおよそ200万人と、ミクシィなど同様のサービスに比べて、10分の1程度となっている。街の人からは「フェイスブックって何ですか? 全然わかんない」、「ミクシィとか、ほかのコミュニティーサイトでどうにかなるのかなとか」といった声が聞かれた。まだまだ知名度の低いフェイスブックだが、都内のアパレルメーカーは、期待を寄せている。フェイスブックは、世界におよそ6億人のユーザーを持っている。その6億人市場に、ビジネスチャンスを求めた。エスワンオーの佐藤俊介社長は「落書きとは違い、実名で自分たちが出ているというのも逆にプラスになっていて、非常にポジティブな意見が拾える」と話した。実名で登録するフェイスブックは、詳細な顧客情報を得ることも、大きなメリットだという。今では、22万人を超える人々がこの店のファンとして登録しているという。その9割は外国人で、売り上げは2010年の2倍になったという。そして、フェイスブックは経済にとどまらず、別な可能性も秘めている。先日、23年間続いた独裁政権が崩壊した、北アフリカのチュニジア。厳しい言論統制が敷かれる中、民衆の起こしたデモが、フェイスブックなどネットを通じて広まり、デモの規模が拡大した。その余波は、同じ北アフリカのエジプトにも広がった。ここでもネットを通じたデモの告知が呼び水となり、参加人数が8万人以上に及ぶ大規模なものとなった。広がるネット社会が世界に与える影響は、拡大している。