12日の東京株式市場は、11日より147円61銭安い、9,716円65銭で取引を終えた。12日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。12日の東京株式市場は、またしても福島第1原発が嫌気された。ヨーロッパでは、ソブリン・リスクが再燃し、アメリカでは商品市況の悪化とさえない決算から大幅株安となり、東京株式市場もさえないスタートを余儀なくされた。そのほか、トヨタの生産回復が早期化との報道に加え、下値では日銀のETF(上場投資信託)の買いが控えているとの安心感から、下げ止まる場面もあったが、後場から福島第1原発1号機でメルトダウン報道があり、平均株価は下げ幅を拡大した。また韓国では、コインロッカー連続爆破事件が起きたほか、原油価格が再び値下がりを始め、安値引けで取引を終了した。こうした地合いで、セクター別には自動車以外はすべて値下がりしており、中でも鉱業が大幅安となっている。また、個別に値下がり銘柄数は全体の75%に及び、ほぼ全面安の様相だった。13日は週末、オプションのSQであるため、外部環境次第では、波乱含みの展開が予想され、注意が必要となっている。