計画停電の影響で混雑するＪＲ中央線の各駅と、渋滞する首都高速湾岸線。液状化現象で使用できなくなった東京ディスニーランド駐車場　東日本大震災に伴う東京電力の「計画停電」初日の１４日、首都圏のＪＲ、私鉄各線のダイヤは始発から大幅に乱れた。出勤や通学で利用される都心への各線で、「乗務員の確保が困難」を理由に当初計画よりも運行本数が間引きされたり、運休になったりした。学校の休校、裁判員裁判の中止などの影響も出た。　ＪＲ東日本は、東海道線や中央・総武線各駅停車などが始発から全線で終日運休になった。　首都圏で運行しているのは、午前１０時半現在で上越（東京―新潟）、長野（東京―長野）の両新幹線と、山手（全線）、中央快速（東京―立川）、京浜東北（蒲田―赤羽）、常磐快速（上野―松戸）、常磐緩行（綾瀬―松戸）の各線などで、普段の２割程度の本数。乗務員が出勤できず、当初計画よりも下方修正を余儀なくされた。　通常運行の予定だったＪＲ東海の東海道新幹線も、８時２０分の東京発新大阪行き「のぞみ２０９号」など、同区間の計１２本の運休を決めた。　東京メトロは、南北線の目黒―白金高輪を区間運休。都心を走る銀座、丸ノ内線は平常通りの予定だったが、ＪＲなど当日になって運行をやめた路線が出た影響で乗務員が出勤できなくなり、本数を減らした。　東京都営地下鉄の浅草、三田、新宿、大江戸各線と、荒川線、日暮里・舎人ライナーも大幅に本数を減らして運行。正常化の見通しは立っていない。　東急電鉄は、朝は平常通りの予定だったが、同様に始発から東横線や田園都市線で本数を３～５割減らした。小田急電鉄は新宿―経堂間のみ運行。江ノ島線などは終日運休となった。都心と埼玉県などを結ぶ東武鉄道は伊勢崎線、東上線が部分運休となった。　一方、西武鉄道は池袋―練馬高野台など３線区以外は終日運休の予定だったが、早朝になって東電から電力を供給すると連絡があり、運行区間を６線区に拡大させた。