長野・上高地で発生した土石流の映像を、FNNが独自に入手した。この土石流の影響で孤立したおよそ800人の観光客は、土砂災害の現場を歩いて下山している。県道脇の沢を流れる濁流。そして次の瞬間、カメラは土石流が道路にあふれ出す様子をとらえた。大量の土石流があふれ出し、流れ去ったあとには、大きな石や泥が残されていた。北アルプスの玄関口・長野県の上高地で起きた土砂災害で、24日、足止めされていたおよそ800人の観光客が、徒歩で土砂災害の現場を通り、下山した。しかし、その道路の一部は崩れたままだった。足止めされていた観光客は「大好きな上高地でこんなことになるとは」と語った。さらに土石流の痕跡は、途中のトンネル内にもおよんでいた。トンネルの中には、泥とともに大小の石が転がっていた。足止めされていた観光客は「大変でした。中はひどいですよ。みんな、ほとんど帰れないものだから、非常に困りました」、「まだ、ちょっと安心はできてないんですが、早く家に帰りたいなという感じ」と語った。土砂などが撤去され、通行止めが解除されるまでには、まだ時間がかかる見込み。