新米の季節を迎えたが、米の価格が下落している。こうした中、全国の生産者らが19日、都内に集まり、生産現場の要望を訴える大規模集会を開いている。19日の「米の需給・価格安定と万全な所得補償を求める全国代表者集会」には、全国から1,000人以上が集まり、各政党の代表者を招いて、米の需給や価格を安定させる対策の早期実施などを訴えている。米の取引価格は、需要が落ち込み在庫も膨らんでいるため、特に2009年9月から下がり続けている。2010年の新米価格は、大半の銘柄で、60kgあたり、2009年より300〜900円ほど安くなっており、中には3,000円程度下落した銘柄もある。長野の米の生産者は「安い、それだけ」と話し、山形の米の生産者は「去年より3,300円下がっているということで、ちょっとなんとかしていただきたいなと」と話した。集会では、戸別所得補償制度やEPA(経済連携協定)への取り組みについて、生産現場の意見を反映するよう求める宣言や決議を採択する予定。