27日の東京株式市場は、26日より76円76銭高い、1万0,478円66銭で取引を終えた。27日の取引について、SMBCフレンド証券投資情報部・松野利彦氏の解説です。27日の東京株式市場は、再び1万0,500円に迫る上昇となった。26日の欧米株式市場が比較的しっかりとしていたことに加え、為替市場も落ち着いていて、東京株式市場は反発した。原油価格や金価格など商品市況も元気だったことから、鉱業など市況関連がしっかりとしていたほか、中国の株式市場が旧正月のご祝儀買いで上昇したことなどを受けて、窯業、鉄鋼、非鉄金属などの素材、電機、機械、自動車などの輸出関連株も値上がりし、指数をけん引した。売買代金も、26日に続き1兆4,000億円を超えている。また、個別に好決算を発表した機械のファナックが大商いになった一方、銀行のりそなホールディングスが公募価格割れで大きく値下がりと、明暗を分けた。28日も、アメリカ株式市場等、外部環境に左右される展開は続くが、28日夜には、アメリカ10〜12月期のGDP(国内総生産)発表を控え、次第に様子見ムードが強まると予想される。