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海底の会話聞かせて スナメリ(大阪湾)
丸いおでこの両脇に、小さな黒い瞳。微笑(ほほえ)んでいるような口元。水槽に近づくと、ガラス越しにこちらをのぞきにやって来る。 イルカの一種のスナメリだ。淡い灰色の体をツルリとくねらせ、空飛ぶように泳ぎ回る。 開館20周年を記念し、海遊館(大阪市港区)で3月中旬からオス2頭の公開が始まった。名前は「コチョボ」と「クリン」。鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で一昨年に生まれた。ともに体長1.5メートル。水槽前は連日人だかりができている。 スナメリはペルシャ湾から日本沿岸にかけて分布する。伊勢湾や瀬戸内海などの50メートル未満の浅い海域にすむが、近年、大阪湾にも多く生息することがわかってきた。「目の前の海にこんなに可愛い動物がいるなんて。飼育は『夢』でした」。海遊館スタッフの村上寛之さん(41)は話す。 では、大阪湾には何頭いるのだろうか。人口密集地に面した大阪湾は、決して水質が良いとはいえない。2000年の環境省の調査では瀬戸内海に約7600頭がいると推定されたが、大阪湾での実態はつかめていない。 村上さんたちが手がかりにしたのは、スナメリが発する「鳴き声」だった。大阪湾に響くかすかな音を頼りに、スナメリを探す試みが始まった。■海鳴りの夕暮れ ぼくはここにいる 3月3日正午。海遊館の海水運搬船「かいゆう」(排水量296トン)に、村上さんが乗った。初めて水中マイクを取りつけた。 船は和歌山県沖をめざす。水槽に入れる海水をくむのが目的だが、途中、大阪湾を横切る。このときスナメリの鳴き声の録音を試みるのだ。採取は月に数回あり、声を記録できれば生息数の推定につながる。 「1年、2年と継続し、季節ごとの変化も調べたい」と村上さん。 調査には、水産総合研究センター水産工学研究所(茨城県神栖(かみす)市)の赤松友成さん(45)が全面協力している。生き物が発する音を研究する「生物音響」の第一人者だ。中国・揚子江などで、スナメリの鳴き声を基に生息数を調べてきた。 ◇ スナメリはどんな声で鳴くのか。 特別に海遊館の水槽の上に入らせてもらった。長さ約20センチの水中マイクをそっと水につけると、コチョボとクリンが興味津々に近づいてくる。直後、ブーンッと震動するような音がスピーカーに響き始めた。 この不思議な音が「ソナー音」というスナメリの鳴き声だ。おでこから頻繁に発する超音波で、約70メ...
Video Length: 58
Date Found: July 27, 2010
Date Produced: October 04, 2001
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